2015年9月1日火曜日

Ingrid Vang Nyman

アストリッド・リンドグレンの絵本を描いたイラストレーター




(C) Kalmar Slott


アストリッド・リンドグレンと言えば、"長くつ下のピッピ"や
"やかまし村の子供たち"の絵本を執筆した
日本ではもちろんのこと世界中で愛されている絵本作家ですね。


今回はその絵本の原画を書いたイラストレーターの
Ingrid Vang Nymanについて紹介したいと思います。




Ingrid Vang Nyman (1916‐1959イングリッドは1916年に
デンマークのVejenで生まれ、19歳でコペンハーゲンの王立芸術大学の 
The Royal Danish Academy of Fine Arts で勉強を始めました。

数年の後、大学を辞めたイングリッドは、1942年にはストックホルムに引っ越し
本格的にイラストレーターとしての活動を始めます。

"こども向けの絵本であっても、イラストレーションの質と芸術性は
大人向けの出版物に劣らない作品を手がけるべき"という強い信念を持って、
情熱的に制作活動を続けました。

彼女の意思を受け継いだキャラクター達が持つ「甘すぎない表情」や
細部にまでこだわって描かれた独特のニュアンスによる、ラインやタッチは
今も尚、大人達の目も魅了する、芸術性と質の高さを誇っています。





1945年から1952年の間に制作された作品はイングリッドの活動の中でも
最も重要な期間となり、その間に長くつ下のピッピの全シリーズや、
やかまし村のこどもたちの絵本のイラストの製作がなされました。









現在スウェーデンではイングリッドの製作した作品の原画展が
Kalmar Slott (カルマル城)で開催されています。


開催期間
2015/03/28 - 2015/11/01

Kalmar Slott

Address: Kungsgatan 1, 392 33 
     Kalmar Sweden






作品展はそれほど大きい規模ではありませんが、
あの絵本の原画に触れられるとあって、じっくり作品に見入ってしまいます。

 

長くつ下のピッピの有名なシーンのイラスト原画たち。



彼女のイラストをみていると、なんだか人々はほっとするようです。




会場の中には子供たちのためのキッズプレイルームもあり、
ピッピさながらの元気な子供たちが、思いっきりはしゃげる場所になっています。







みなさんもぜひ、スウェーデンを訪れた際には
カルマル城に寄って、ピッピの絵本の原画の雰囲気に
触れてみてはいかがでしょうか?





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