ヨーテボリ国際映画祭
今年で37周年を迎える’Göteborg international film festival’
ヨーテボリ国際映画祭が1月24日から2月3日まで開催されました。
1979年以来、毎年開催されているこの国際映画祭は、
昨年では34,000人以上の観客を動員し北欧で最大規模を誇ります。
10日間の開催期間中は84ヶ国から500本以上の映画が街中で上映され、
同時に北欧映画を世界にアピールするべく、セミナーや監督を招いた催しなどが開かれます。
ハリウッド映画や、有名俳優を起用したメジャー映画は殆どありません。
この映画祭の魅力は北欧、ヨーロッパ、アフリカやアジア、中東地域を含めた
世界中の個性的な映画を一度に楽しめる所です。
"Draken"という名の懐かしい趣きのあるこの建物は、1956年に建てられた映画館。
現在は映画館としての役目を終えていますが、
特別なイベントやこの映画祭のメイン会場として使われています。
映画館の照明や使われているテキスタイルも年代を感じさせる、温かい雰囲気です。
今日2月3日の映画祭最終日は2014年のパブリックチョイス賞に選ばれた、
アイスランドのBenedikt Erlingsson監督の "Of Horses and Men"の上映がありました。
アイスランドホースを題材にした映画で、観客の投票によって選ばれた作品です。
私も観覧してきましたが、会場は満席で多くの観客を沸かせていました。
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Of Horses and Men by Benedikt Erlingsson
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今年は日本映画が7本上映され、是枝 裕和監督の’そして父になる’
などがエントリーされ日本映画は毎年定評があります。
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今年一番の北欧映画を決める’Dragon awards best Nordic Film賞’は
ノルウェーの’Letter to the king'が受賞しました。
受賞の詳細はこちらから
チケットを購入するには'Film Pass’という共通券100Krが必要になり、
セミナーや展示会、コンサートなどが無料で入場できます。
価格は映画一本につき60Kr (夕方上映の場合は90Kr)
ヨーテボリの国際映画祭は、一般市民の文化に対する高い意識と支援により
長年支えられ続けていると感じました。
多くの移民にとっても自国の映画が上映されることは、嬉しいことですし、
低予算の映画でも鋭い切り口で描かれた映画も多く
異文化を理解し合う上でも、この映画祭の開催はとても大切なことだと感じました。
是非、ヨーテボリの映画祭を訪れてみてはいかがでしょうか?
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